万が一の事故対応として応急救護をしっかり身に着けよう!
交通事故を起こしてしまった場合、運転手には救護義務が義務付けられています。
負傷者を運転手が救護しなかった場合は、10年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。
そして、これは運転手のみに限られたことではありません。
実は同乗者にも救護義務があり、加害者が運転する車に同乗していた人物が救護を行わなかった場合は、1年以下の懲役または10万円以下の罰金に処せられます。
免許を持っていない人にとっては、自分に救護義務があるなんて知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
運転手がパニックになっている、負傷しているといった場合は、同乗者が運転手に対し負傷者の確認などを促し、動けないようであれば同乗者が事故対応をしなければいけません。
①応急救護とは?
応急救護とは交通事故などで負傷者がいた場合に、負傷者を安全な場所へ移動させ、救急車が来るまでに行うべき救護や心肺蘇生などの処置を行うことです。
応急処置の有無で負傷者の生死を分ける、とても重要な処置です。
②応急救護を身に着ける方法
応急救護の講習は運転免許を取得する際に受講を義務づけられており、仮免許取得後の特定講習、もしくは本試験合格後の取得時講習のいずれかを受講していないと、免許証は交付されません。
取得時講習は俗にいう一発試験ですので、特定講習で受講される方が大半です。
応急救護の講習で学ぶこと
特定講習は、修了検定と仮運転免許学科試験に合格した後に行われる講習で教習時間は3時限となっており、救急車が到着するまでの間に行うべき救命処置および応急的な手当の方法を学びます。
講習では、気道の確保、人工呼吸用携帯マスクを使用した人工呼吸、模擬人体装置を使用した心臓マッサージ(胸骨圧迫)、止血法の訓練、AEDの装着の練習などを行います。
④消防署で行っている救命講習
免許を取得して大分経つという場合、応急救護のやり方を忘れてしまったという方もいるかと思います。
また、免許取得時にはAEDの講習はなかったという人や、免許を取得していないので応急救護の仕方が分からないという人もいるでしょう。
そのような方に是非おすすめしたいのが消防庁(消防署)で行っている救命講習です。
消防庁のサイトでは一般市民向け応急手当WEB講習という動画が公開されています。
応急手当の必要性から、心肺蘇生のやり方などを学ぶことができます。
動画ではちょっとわかりにくいという方や、これまで一度も応急救護の講習を受けたことがないという方は、各消防署で行われている救命講習がおすすめです。
事故対応の応急救護処置によって救われる命がある
道端で人が倒れている可能性は交通事故だけとは限りません。
家にいるとき、外出している時、心臓が止まってしまうような重大な事故は、いつどこで起こるか誰にもわかりません。
119番通報がされてから、救急車が現場に到着するまでの時間は6~9分程度かかると言われています。
そんなに早く駆けつけてくれるんだと思われるかもしれませんが、心停止した人が3分間放置された場合、その後の手当てで助かる確率は20%以下になってしまうと言われています。
しかし、適切な応急救護がされていれば救命の可能性はおよそ2倍になることが分かっています。
救急車が到着するまでにいかに早く適切な処理が行えるかが人を救う鍵となります。
まとめ
応急救護の正しい知識と技術を身につけることで、助かる命が必ず増えます。
目の前で人が倒れていたら足がすくんでしまうかもしれません。
ですが、応急手当の講習を受けていれば、より確実に、そして自信を持って命を助けることができるでしょう。
しろはた接骨院では、交通事故により被害者となってしまった方に様々なアドバイスやご案内をさせて頂いています。
事故や病気で倒れている人を救えるのは目の前にいるあなたです。
自動車を運転される方もされない方も、応急救護の重要性をしっかりご理解頂き、いざというときに慌てることのないようにしておくことが大切ですね。